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■味覚障害の始まり■



あ〜! 大変だ〜!! そのとき、多分、遊々はちびまる子ちゃん状態(*1)だったと思います。2003年12月、クリスマスごろ、突然すべての味覚が消失!!

気づいたのは1週間前。自宅近くのコンビニで、袋菓子のピーナッツチョコを買って、テレビを見ながら食べていたら、なんかちょっと違う・・・ あんまり甘くないのです。遊々が子どものころ(1960年代)は、安いチョコレートは甘みが足りなくて、ちょうどそんな感じ。「このチョコ甘くないなー」と思っていたら、なんとその後1週間で、味がまったく感じられなくなったのです。

人間の味覚は、甘味、酸味、苦味、塩味、うま味の5つがあって、舌などにある味蕾で感じます。その5つの味覚すべてが消えてしまいました。 物を食べても、舌に接触する感覚だけ。あわてて、ネットで「味覚障害」を調べまくりました。まずは、何科に駆け込めばいいのか?

耳鼻咽喉科がいいそうです。東京には、専門外来もあるとか。イエローページで大きそうな耳鼻咽喉科を調べて、A病院に電話。
「すみません、味覚障害にかかってしまったようなのですが、そちらでみていただけますか?」
みていただけるということなので、翌日朝早く出かけました。

月見思ったより大きな病院で、通院も楽そうです。看護師さんに詳しく症状を話し、受診となりました。
先生「味覚障害は、亜鉛不足で起こることが多いんですけどね〜 まず、検査してみましょう」

検査は、血液検査、味の検査(舌の両側に2種類の試験液を浸したものをつけて、何の味を感じるか調べるもの。)、舌にカチカチと軽い電流を流す検査の3種類です。味の検査は2種類(*2)とも何も感じませんでした。電気の検査では、感覚はありました。

先生から「血液検査では、血液中の亜鉛は正常値ですけど、細胞内の亜鉛は少し低いですね。亜鉛を処方してようすをみましょう」といわれ、薬をもらいました。

年末、年始をじりじりとした気分で過ごして、2週間たってまたA病院へ。2週間前と比べて、少しもよくなっていません。処方してもらった亜鉛(*3)って、急には効かないんだろうな〜 と思いつつも、あせる気持ちは募る一方。しかも、味がしないことに加えて、常時、酸味と塩味の中間くらいの味がするのです(*4)。普通、何か物を食べたときに味を感じるのですが、何も食べていないくても味がします。これがすごいストレスになります。

味覚障害の原因はいろいろありますが、多いのは亜鉛不足。味蕾は、割と短い間隔で新しいものに変わっていくのですが、それを助けるのが亜鉛。魚介類、海草、豆類などに多く含まれます。コンビニ弁当オンリーの若者が味覚障害にかかるのは、亜鉛不足によることが多いのです。それから、薬の副作用。統計では、こちらの方が多いようです。服用している薬によっては、亜鉛の吸収を阻害するものがあって、それによって味覚障害になります。

遊々は、きちんと食事を作っていますし、魚介、野菜は多くとっていました。食生活が原因とは考えられません。当時、服用していた薬はありましたが、すべて、やめてしまいました。

A病院に行きだしてから、1カ月。少しずつ味覚が戻り始めました。人間の体はよくできているな〜 と思ったのは、まず最初に戻ってきたのは、酸味と苦味。考えてみれば酸味というのは、食べ物が腐っている味だし、苦味は毒の味なんですよねー。人間にとって危険な味から戻るというのはなんか不思議。その時期は、食べ物の酸味と苦味しか感じられなくて、ご飯を食べても「へえー ご飯って苦味があるんだー」などと感心していました。



*1 さくら・ももこさん原作の国民的アニメで、主人公がショックを受けたとき頭から目の下くらいまで、縦線の影が入る状態。

*2 後で少し症状がよくなってから検査したとき、甘いものと塩辛いものだとわかった。

*3 薬の袋には「硫酸亜鉛」と書いてあった。しかも院内処方!

*4 このような状態を「自発性異常味覚」といいます。



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