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相当マニアックな遊々の「味に関する仮説」

味覚は人間が生きていくためのセンサーです。例えば、甘味は糖質(*1)でエネルギー、塩味は血圧を正しく保つために必要な塩分の補給、うま味はアミノ酸。逆に、酸味は腐敗。苦味は毒。

しかし、それだけでしょうか。人間にとって、有害なものを見分けるためなら、有害というサインだけを感じればいいのではないでしょうか。

光塩のM先生によれば、生物の定義は@物質代謝(体外から物質を取り入れ、自己のエネルギーにすること)、A自己複製(自分のコピー、子孫を残すこと)の2つを持つことだそうです。

おいしさは人間にとって快感です。なぜ、おいしいものを食べると快感が生まれるのでしょうか。それは、生物の2大定義に関係があります。SEXは自己複製のための行為ですが、同じように快感が伴います。おいしさも物質代謝の過程で生まれる快感です。

この2つはともに生物がその存在を残していくためのメカニズム(本能)として備わっているもの。言い換えれば、人間という生物を存在させることを、快感によって誘導しているのではないかと思うのです。加齢(*2)とともに性欲と味覚が減退していくのは、その証拠ではないのでしょうか。

最初に述べたように、本来、人間がおいしいと思うものは、人間にとって必要なもののはずです。では、おいしいと感じるものを食べているのに、なぜ現代人の「食」は乱れているのでしょうか。

それは、人間の加工技術によって自然界にはないものを生み出しているからです。人間に備わった味覚は、本来、自然物を対象としたもの。対象は、自然界の植物や動物。糖分であれば穀物(*3)や果物。塩分であれば、動物の血に含まれているもの。

砂糖や塩(*4)、うま味調味料は自然界には存在しません。こうしたものは本来、人間の味覚では想定していないものではないのでしょうか。加工食品に囲まれて暮らしている私たちは、自然界にはありえない「おいしさ」という快感に誘導されて、乱れた食生活を送っていると思うのです。

ちょっと乱暴かなー。すみません。生物学や心理学の知識もなく、勝手に思うままに書いてしまいました。


*1 炭水化物。


*2 歳をとること。生命の終わりに近づいている。

*3 この言い方は適当ではありませんが。

*4 自然界にも海水、岩塩という形で存在しているが、調理用の塩という形でどこでも大量に使用できるものはない。