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■大人の食育■



2007年は食育講座の花盛り。2006年は1本だった講座が、この年は5本。しかも、大人向けが2本ありました。

もともと、遊々の考え方は「食育は子ども向けのもの」なのですが、この2本は頼まれて実施したもの。昨年からことあるごとに「食育」、「食育」と話していた効果がこんなところに現れました。

自治体で作る食育の計画には、年代別の食育がよく出てきます。多少ポリシーと違っても、頼まれたからには2つ返事で引き受けちゃいました。さてさて、お気楽ユニット(*1)と頭をひねって企画した講座はどんなもの?


■高齢者のための食育講座「すてきにシニア・食研究所」
地域の福祉団体から頼まれて、高齢者向けの食育講座を行うことになりました。昨年までは、保健センターに依頼して食生活改善をテーマとしたものを行っていたとのこと。内容は、管理栄養士の話と食生活改善推進員(*2)が調理した料理の試食でした。

高齢者のための食育って何をやればいいのでしょう。いままで子どものことしか頭になかったので、悩みます。栄養の話はしたくないし、なるべく楽しいものにという思いもあります。

考えたあげくに選んだテーマは「食の楽しさ」。高齢者の食生活の傾向の一つに、食に対する意欲が減退し、食べるものが固定化されがちというものがあります。外食や中食に頼ったり、自分で作るものが似通ったものになりがちです。意欲の減退とともに、朝食や昼食を抜くケースも出てきます(*3)。高齢になっても、新しい味を求めて、豊かな食生活をしましょうという内容にしました。お話と試食を交えた1時間半のコースを組みます。

定員は30人。チラシとポスターでお知らせして、電話受け付けをしましたが、どうも出足が悪い。一つにはおしゃれすぎたタイトルにあるのでしょうか。もう少しわかりやすい方がよかったかな。それから、チラシの中に使った「男の料理」という言葉を、男性の料理教室と勘違いした人もいました。知り合いの人にも声をかけて、結局26人の申し込みがありました。60代から80代の人たちです。

さて講座当日。この日の助手は呑んだめさん。実際の参加者は21人に減りました。最初に、少しお話。「食」の大切さや高齢者の食生活の傾向などを話しました。

次に調理の実演。最初は「アジのなめろう」。身近な食材をひと工夫して作る料理の紹介です。

続いて、「おいしい教室」でやった、昆布とカツオ節で作った吸い物とうま味調味料で作った吸い物のブラインドテスト。子ども向けの食育講座「おいしい教室」では、約4割の人がうま味調味料の方をおいしいと答えましたが、今回はどうでしょうか。結果は、本格的なダシの方がおいしいと答えた人が7人。うま味調味料の方をおいしいと答えた人が14人になり、参加者はお互いの顔を見合わせて苦笑い。高齢者のほうが加工食品に慣らされているのではないかと思ってしまいました。

この後、西洋野菜を紹介したり、「ラタトウィユ」や「バニラアイスクリームのバルサミコ酢風味」の試食など、あまりなじみがない(と思われる)西洋系の新しい味を紹介しました。

この間、「料理上手への道」などの話を交えます。最後は、遊々特性の「鶏モモ肉と野菜のスープカレー」を振る舞い、「これからもどんどん新しいおいしさを見つけて、楽しく豊かな食生活を」と話をして終わりました。

遊々は、一方的に話をするのは嫌いなので、冒頭「楽しく会話をしながらやりましょう」と言ったため、途中色々な質問や体験談が出てきて、和気あいあいで楽しいひとときを過ごすことができました。

終了後のアンケートでは、「おいしい教室」、「もっとおいしい教室」ほどの好評さはないものの、大体ねらいどおりの反応。面白かったのは、試食した料理ごとに「おいしかった」、「どちらでもない」、「おいしくなかった」の評価を書いてもらったところ、一番好評だったのは「バニラアイスクリームのバルサミコ酢風味」。多分だめだろうなと思っていた「スープカレー」が思ったより好評でした。

こうして無事終えた高齢者向けの食育講座でしたが、その後この福祉団体から「来年もぜひ」とお話がありました。来年もやるとしたら、同じ人が参加することも考えられるので、違うテーマを考えなくてはなりません。さて、適当なテーマが見つかるかどうか。う〜ん、悩みは深い・・・

おっと、長くなりましたので、もう一つの大人向け講座の話は、次回にします。


*1 職場の女性、呑んだめさん、Yこりんさん。食事会の記録によく登場します。一見ハチャメチャ、その実メチャメチャという楽しすぎるコンビ。

*2 健康づくりのための料理講習会など、食を通して地域の健康づくりのための活動を行っているボランティア。愛称は「ヘルスメイト」。食生活改善推進員になるには、市町村が開催する「食生活改善推進員養成教室」に参加し、食生活改善や健康づくりに関する約40時間の講習を受ける。

*3 このテーマのヒントは、遊々の両親の食生活でした。



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