料理遊々
料理遊々トップページ食育>大人の食育2・主婦に食育は必要?



TOP

料理のこと

食事会

味の話

食育

陶芸修行

おすすめレシピ

店主プロフィール

LINK


掲示板

食育

■大人の食育2・主婦に食育は必要?■



前回の続きです。

もう一本頼まれたのは、町内会女性部向けのもの。毎年、女性部では研修会を開催していますが、この年は食育にしたいとのことでした。


■おしゃれな食育講座
女性部の部長さん、副部長さんと相談して、あまり固くなく(私の食育はもともと固くないのですが)て、午後のひとときを楽しく過ごせる内容がいいと思い、デモンストレーションを中心とした料理講習会と
軽い食育の話にしました。参加者は、40〜60代の主婦層です。

料理はイタリアン3品で、アスパラと小エビのリゾットアクアパッツアパンナコッタ・マンゴーソースにしました。イタリアンのコースは、@アンティパスト(前菜)、Aプリモピアット(第一の皿。パスタやリゾットなど)、Bセコンドピアット(第2の皿。肉や魚のメイン料理)、Cドルチェ(デザート)で構成されますが、アンティパストなしの3品です。遊々が参加者の前で料理を作っているうちに、別室の調理室で女性部の人たちが参加者が試食する料理を作って、講座の後半はワインを飲みながら試食会をしようという素晴らしすぎるアイディアです(主婦は強し・・・)。

ここでハタと困ったのは、料理のベテランである主婦に何の話をしたらいいかってこと。世の中で一番食育の必要がない人たちです。

自治体が策定する食育計画では、こういった人たちには行事食の伝達などの役割が充てられることが多いのですが、やっぱりそれでは面白みがありません。そこで、「料理上手への道」を題材としながら、「お父さん世代への食育は主婦の役割」ということをアピールすることにしました。

遊々は、前日から食材と容器の買い出し、パンナコッタ作り。当日は、朝から魚をさばき、お昼ごろやってきたスタッフにレシピを渡して、一通り作り方を見せます。何せ、こちらは講師をしていますので、試食分は初めて作るこの人たちにお任せというスタイル。多少不安はありますが、ベテラン主婦でもあるし、料理自体はそれほど難しいものではないのです。

さてさて講座がスタート。自己紹介の後は、例によって「会話をしながら進めていきましょう」と話しました。

最初は軽く食育の話。その後、調理をスタート。まずはアクアパッツア用のシマゾイ(試食はアブラコ(*1)の切り身)をさばきます。ウロコを取って、エラを切り、腹を割いてエラごと内臓を取ります。そのあと、ボウルにはっておいた水で全体を洗います。ここで、助手の呑んだめさんに「これ洗ってきて」とまな板、包丁を渡し、それが戻ってくるまでイタリア料理の話。

コース料理の構成だとか、日本料理とイタリア料理の共通点などを話し、まな板を待ちますがなかなか来ません。フランス料理とイタリア料理の関係などを話しているうちに、まな板が復帰。リゾットを作り始めます。きょうのリゾットは、クリームもチーズも使わない軽めのもの。作り方のコツ(*2)などを話し、フライパンをガス台に載せて作り始めました。アクアパッツアも同時進行で焼き始め、室内にはいい香りが漂い始めます。

調理をしながら、「料理好きのお父さんに育てるには、最初のきっかけ作りが大事」、「台所を汚されても、多少お金がかかっても、最初は我慢。そのうち実を結ぶ」などの話をします。皆さん、苦笑ながらも頷いてくれました。

アクアパッツアの出来上がり近くに、呑んだめさんから「調理台まで来て見てもらっては」というアドバイスがあり、湯気の立つおいしそうな料理を皆さんに見てもらいました。こんなところが、料理教室をうまく進めるコツなのでしょうか。

そうこうしているうちに、料理3品が出来上がり、少し遅れて試食分もできました。うまく作れたようです。


この後は、試食タイム。遊々はテーブルをまわりながら、参加者と会話。記念撮影もしました。

最後は「おいしい物は、人を幸せにしてくれます。ぜひ、きょうの料理を家庭でも作って、家族に幸せのおすそわけをしてください」と話して終わりました。

食育というよりは料理教室に近かったのですが、子ども相手の食育と違って、力(りき)を入れないで、楽しくやれました。またこんな機会があってもいいな〜と思う大人の食育でした。


*1 アイナメのこと。アブラコは北海道の地方名。

*2 @米を洗わないで炒める。Aブイヨンを一気に入れないで、ひたひたくらいにして、足りなくなったら足す。雑炊のように煮込まないということ。Bアルデンテに仕上げる。



戻る コンテンツのトップへ 次へ