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■職場で料理教室■



2009年の1月から2月にかけて、職場の人から頼まれて食に関する話をしたり、料理教室を行う機会がありました。

食に関する話は2回。1回目(*1)が肩のこらない料理の話をして、好評だったらしく、追加で2回目も頼まれました。

料理教室の方は、それよりも前に頼まれていて、最初は12月を予定していたのですが、日程が合わずに2月にずれこみました。

内容は、最初にパワーポイントを使って子ども向け食育教室の紹介をして、その後にイタリアンを作るというもの。料理は、エビとトマトのスパゲティアクアパッツアの2品。もともとクリスマスパーティーに使える料理をとの依頼があって、そのために見栄えのよいアクアパッツアを入れていたのです。

遊々の仕事場の隣に、貸し館業務を行っている建物があります。中に料理実習室があって、そこで料理教室を行います。実習室は6卓で、1卓4人として24人の定員。それに師範台に、遊々とアシスタント2人(*2)がついて、計27人が上限です。打ち合わせのときには、「何人来るかなー? 15人くらいなら格好がつくけど」とか、「男性も来てほしいよねー」などと不安気味の会話。なにせ料理教室を行うのは、初めてのことなので、想像がつきません。

1週間くらい前に申し込みの状況を聞くと、満員の盛況で男性も数人入っているとか。ほっと一息、うれしい限りです。

人数が確定したら仕入れ。アクアパッツア用の魚は、前日に買うことにしました(*3)。冬期間は丸ごと1匹の魚が品薄で、スーパーにはほとんどなく、頼りはデパートの鮮魚売り場。幸いに、2軒目のデパートで、型のそろったヤナギノマイ(*4)を見つけることができました。

当日は、休暇を取って、午前中は食材の仕入れ、午後は食材の仕分けや調理器具の準備をして、会場に向かいます。


18:00から教室がスタート。最初は食育の話です。皆さんうなづきながら、真剣にパワーポイントのスクリーンを見つめていました。

いよいよ料理のデモンストレーション。まずは下ごしらえから。最初に魚をさばきます。ウロコを落として、エラを外し、腹を開いて内臓を取り出します。水洗いしてから、塩・コショウ。そのまま30分ほど寝かせます。エラを外すところで、参考に包丁で外すやり方を見せてから、「これは難しいので、皆さんは手で取ってください」と話しました。それから、トマトの湯むきや、野菜の切り方などを見せ、調理台に戻ってもらって、料理がスタート。

家庭では、魚を丸ごと買うという機会があまりないので、年配の女性もおそるおそる魚に触っていました。中に1人、包丁を使い慣れていそうな男性がいて、「おっ、料理しているね」と声をかけると、うれしそうな顔。この男性は、包丁でエラを外すことにもチャレンジしていました(*5)。

下ごしらえが終わったら、仕上げのデモ。最初にアクアパッツアを作ります。フライパンで魚を焼いて、水を入れるときに「ジャー」と音を出して、アクア(水)、パッツア(暴れる)の語源を話しました。

次はスパゲティ。「アクアパッツアより難しい料理ですよ」と言って、ポイントを話します。スパゲティのゆで加減はアルデンテ(表示時間より1分早く上げる)、ゆで汁の塩は水の1パーセント、ソースを作るときにゆで汁を加えて乳化させる(*6)、などのポイントを話ながら作りました。

デモが終わり、参加者はまた調理台に散って仕上げにかかります。遊々は、いつものように回ってアドバイス。何グループかは失敗しそうな場面もありました。初めてのグループ構成なので、息が合わないようです。スパゲティのゆで上がりとソースができるタイミングが合わないグループもありました。

できあがったグループから食事タイム。皆さん「おいしい」を連発していました。イタリアンって、手順が割とシンプルで、基礎を押さえればレストランに近い味にすることも可能です。料理教室にはぴったりかも。

知り合いも増えたし、後日、たくさんの人から「家で作ってみました」という話を聞きました。講師冥利に尽きる料理教室を担当させていただいたと思っています。


*1 そのときの最後のお話はこちら
*2 UさんとNさんというこの教室の担当者。2人とも若い女性(!)。
*3 前日に仕入れるのは安全策をとって。だって、当日もし魚がなかったら悲惨だから。
*4 フサカサゴ科の魚で、ソイに似た姿。モノトーンや茶系が多い北海道の魚の中では、珍しくカラフルな黄色をしている。
*5 他にも果敢にチャレンジした人がいました。もう少していねいに教えればよかったかな。
*6 ソースを絡めやすくするため。



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