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■スローフードと食育■



光塩に通っていたころ、いろいろな料理関係の本を読んでいましたが、そのひとつが島村奈津さんの「スローフードな人生!」(*1)。これは、北イタリアの小さな町、ブラから起こり、いまや世界的なムーブメントとなったスローフード運動のことをわかりやすく解説したものです。

スローフードな人生
スローフード運動は、ことばだけ聞くと「ファーストフード」の反対。ファーストフード排斥運動かと思ってしまいますが、ちょっと違います。

スローフード協会(*2)が誕生したのは1986年。きっかけは確かにローマのマクドナルド第1号店の誕生でしたが、彼らが戦っているのは、ファーストフード的な考え方。世界規模で起こっている食の均一化です。大都会でも田舎町でも同じものが売られている現状。こうしたファーストフードに代表される大量生産、大量消費、没個性といったファーストフード的な生き方を否定し、スローライフを実現しようというものなのです。

スローフードとは「ゆとりのある、質の高い食生活を実現すること。そうした活動を通じて、社会のあらゆる局面に人間性を回復する」ことです。具体的には、@消えて行きつつある郷土料理や質のよい食品、ワインを守ること、A質のよい素材を提供している小生産者を守っていくこと、B子どもたちを含め、消費者全体に味の教育を広めていくこと。そのために、消費者に正しい情報を伝えるための出版活動やワインコンテストなどのイベント、そして食に関する教育などに取り組んでいます。

遊々が初めて食育の話を聞いたのは、2004年1月の服部幸應さん(*3)の講演会。この講演でも「スローフード運動=食育」のつながりが紹介されていました。私の中では、イメージとして、食育=スローフード運動の味の教育(*4)という方程式ができつつありました。

服部さんは、日本の子どもは料理が出来ないことに対しても危機感を訴えていました。


*1 島村さんがイタリアで行った体当たり取材をもとに、「私たち目線」で書かれた好著。

*2 2003年時点で、イタリア国内に3万人、世界68カ国に7万人の会員がいる。

*3 はっとり・ゆきお。医学博士。学校法人服部学園服部栄養専門学校理事長・校長。「料理の鉄人」、「愛エプロン」などに登場する詰襟の人。食育に力を入れている。

*4 本来、食育は古くからある日本のことばで、知育・徳育・体育の基本となるものが食育とされています。しかし、遊々は最近の食育ブームは、スローフードの影響が大いにあると思っています。




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