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■食育の舞台裏■



2007年10月、食育講座「もっとおいしい教室」(*1)を開催しました。以前に紹介した「おいしい教室」のステップアップ版。おいしい教室に参加してくれた人たちを対象に、テーマを決めて料理教室を行います。

いつもは、当日のようすをレポートしていますが、今回は、食育講座の企画から募集、準備などの舞台裏をご紹介します。

■約3カ月前
食育事業は、年間計画でおおまかにいつの時期に何をやるということが決まっています(*2)。「もっとおいしい教室」もこの時期にこの会場でこの予算でという大枠に沿って、細かい企画を立てていきます。

まずは、テーマの決定。おいしい教室は味覚と料理の基礎編。これを受講した人たちに、「食」への興味を継続してもらい、家庭で食育に取り組んでもらうために行います。この目的に沿い、しかも楽しく取り組めるテーマ(形)を決めます。

最初は、絵本に出てくる料理にしようかと思い、Yこりんさんに絵本を当たってもらいました(*3)。教室で作れそうな料理を4品ほど選んでもらって、これにしようと思っていました。最初に絵本の読み聞かせをして、そのお話に出てきた料理を作る。そんなスタイルを考えていたのですが、幼児向けなのが欠点。小学校の3〜4年生にはちょっと辛いかなーと思い直していたときに見たのが、「レミーのおいしいレストラン」。

「そうだ、ラタトゥイユ(*4)を作ろう!」。前々から好きだったフランス料理にヒントを得て、ハーブなどをたくさん使った料理を作ることにしました。テーマは「おいしい香り」。味の重要な要素である「香り」を実践的に学んでいく講座に決定。料理は、ラタトゥイユ、鶏肉の香草パン粉焼き、野菜スープの3品にしました。

料理を決めるときには、まず試作をしてレシピを作成。このときは4人分で作ります。次に、必要経費を計算します。食育講座は基本的に食材費は参加者が負担する参加料で賄います。その他、小物類の購入や会場費、お手伝いをしてくれる方たちこともあるので、すべてを計算して予算内に納まっているかを確認します(*5)。今回は、ややオーバー気味でしたが、鶏もも肉を胸肉に変えることでなんとかクリアできそうです。

■約2カ月前
参加者に告知し、申し込みをしてもらいます。今回は、以前の参加者が対象なので、郵送でお知らせしました。

一般から応募してもらうときは、チラシ・ポスターを作ります。チラシ・ポスターを作るときは、呑ん呑んさんにデザインを担当してもらいます。

■約1カ月前
電話で申し込みを受け付けます。実はこの時が緊張の一瞬。午前9時に受付開始を開始しますが、事務所の電話が鳴るか、ドキドキものです。企画がうまくいったかどうかは、この時わかります。

この日は、幸いにもお昼でオーダーストップになりました。

■その後
参加する人数が確定したら、次は班分けをして各班ごとに分量表を作ります。班は大体4人から5人。スタッフ分も計算して、誰が作るかを決めます。

調味料などの在庫を調べて、足りなくて購入する物、その量を確定しておきます。

このころ作るのが、進行表。教室の進め方とか、調理する順番。コンロをどう使うかなどイメージトレーニングしながら、A4版2枚くらいにまとまめていきます。これが講師を担当する遊々のカンペ。進め方を頭に入れるために作ります。ただし、この通り進む訳ではなく、調理の進み方を見ながら臨機応変に進めていきます。

■1週間前くらい
前日購入する食材以外の物品をそろそろ揃え始めます。使用する調理器具を確定します。

この時が一番神経を使います。使用物品の一覧表を作って、鍋釜から竹串一本に至るまで確認していきます。足りない物は買ったり、自宅から持って行きます。

配布するレシピとか領収書など、事務的なものも作って行きます。事務用品は、主にYこりんさんにお願いします。

調味料や粉類など揃えられるものはこの時期に揃えておきます。

■前日
食材の買い出しを行います。分量表とマーカーを持ってスーパーに行き、1品ずつ確認しながら購入。揃わないものは、デパートなどで買います。

夜は自宅から持って行く物を揃えたり、コック服やエプロンなどを準備して翌日に備えます。そうそう、今回はYこりんさんと相談して、特性デザート(*6)を出すことにしました。その準備もします。


■そしていよいよ
さてさて当日。こんな準備がすべて終わり、無事朝を迎えます。遊々と担当のYこりんさんは、8時過ぎに会場に到着。準備をしているとスタッフの皆さんと参加する親子が集まってきます。

教室が始まると、後は流れ。大体は進行表に沿って進めますが、ケースバイケース。参加してくれた親子の顔を見ながら進めて、Yこりんさんがほとんど作ってくれたデザートの仕上げをして、無事終了。今回も参加者が皆満足してくれたようです。


食育の企画って面白い。「伝えたいこと」と「伝わること」をどう一致させていくかが難しい。そして、何よりも参加してくれた子どもや家庭の明日にどう役に立っていくのか。そこには、小浜市で感じた新鮮な感動(*7)がいつもあり、ああなりたいと思う心があるのです。


*1 あいかわらずタイトルに凝っています。

*2 
予算の確定、他の事業との調整を行い、会場を確保しておきます。

*3 絵本に出てくる料理のレシピ集が多数出版されています。

*4 「レミーのおいしいレストラン」は邦題で、「ラタトゥイユ」がこの映画の原題。夏野菜で作る南フランスの家庭料理です。

*5 近くのスーパーやホームセンターに行って、価格を確認します。

*6 グラタン・オ・フレーズという遊々家定番のフランス料理。ココット型にアイスクリームを置いて、その上に苺、スペアミントを置いて、卵黄・グラニュー糖・生クリームで作ったソースをかけ、その上に粉糖をふってバーナーで焼いたもの。作り方は簡単だけど、バーナーの演出と一口目のおいしさで大好評のデザート。
好評すぎて「次回はデザートをやってほしい」という希望が多かった。

*7 このエピソードは御食国若狭おばま「キッズキッチン」見学記をご覧ください。



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