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■東京食べ歩き■



2005年7月、東京。味覚障害のために、日大練馬光が丘病院に来ました。初日に検査をして、結果を聞くまで1週間。この機会を利用して、食べ歩きです。

検査のとき、既にI先生から味覚はほとんど正常に戻っていると言われ、気分は全快。今回の旅行では、蕎麦屋を中心に食べ歩きをします。なぜかというと、北海道にはなくて東京にある食文化、それは昼間、蕎麦屋で酒を飲むことだからです。

江戸時代から、鮨と蕎麦は主食ではなく、おやつ(*1)でした。屋台にかけこんで、ささっと食べて出て行く。それが粋とされていたのです。現代の東京でも、真昼間、蕎麦屋に入って、日本酒をお銚子で2本くらいやって、仕上げに蕎麦を食べて出て行く、そんな文化があります。

というわけで、今回は蕎麦。行くのはやはり昼下がり。中休み(*2)のない店であれば、午後2時ごろが狙い目です。今回は、名の通った老舗の蕎麦屋を回りました。創業はみんな江戸時代です。

そば

蕎麦屋の食べ歩きの仕方(*3)
@店に入ったら、日本酒と軽い一品料理を注文。日本酒は冷やで。大抵、小鉢に入った突き出しがついています。一品料理は、卵焼き、そば味噌、板わさなど酒の肴になるもの。
A酒をちびちび飲みながら、店の雰囲気に浸ります。酒が空になったら、もう一本ともう一品。
B仕上げに蕎麦を食べます。蕎麦はもり蕎麦。決してざるとか天ぷらそばとか、不純物の入ったものを頼んではいけません。わさびと葱も入れないで、純粋な蕎麦の味を味わいます。つゆに麺をどっぷりつけるのはだめ。北海道よりも格段に塩っ辛いので、食べられなくなります。
C仕上げにそば湯を味わって、店を出ます。この間、1時間以内。粋にいきましょう(*4)。

■総本家更科堀井
日本酒は、珍しく遊々の好きな「清泉」(*5)が置いてあったので、早速オーダー。更科蕎麦(*6)は、上品過ぎてちょっと・・・と思っていましたが、この店で食べて見直しました。蕎麦の甘さがとてもいい。丁寧な接客もgood!

■室町砂場
いわずと知れた超有名店。杉浦日向子さんの「もっと蕎麦屋で憩う」にも巻頭で紹介されています。行った日も、平日の午後だというのに満員状態。何とか合席で座れました。まずは、日本酒。菊正宗の冷や。うまい! ここの蕎麦つゆは、東京にしては塩辛くありません。割と札幌の蕎麦屋に近い味ですが、実は遊々は東京風の塩っ辛いつゆ(*7)のほうが好きです。

■かんだやぶそば
並木藪蕎麦、池の端藪蕎麦とならぶ藪御三家のひとつ。初めてでしたけど、店構えがいい。特に店名の由来となった入り口の竹薮が。穴子のてんぷらがうまい! 特に何がいいというわけでないのですが、全体的な雰囲気で今回の食べ歩きではナンバーワン。気に入って、滞在中に2回行きました。

■神田まつや
「かんだやぶそば」の近くにあります。ここのイチオシはごまそば。胡麻の香りがするつゆが美味。ひなびた雰囲気の店内も下町らしい。

■池の端藪蕎麦
上野公園のすぐそば(*8)。鈴本演芸場の帰りに立ち寄りました。少々狭い店内です。すごく暑い日にいったので、ビールからスタート。蕎麦を藪系の濃いつゆにつけて手繰る(たぐる・*9)と・・・ いいな、いいな!

真っ昼間の蕎麦。ほろ酔い加減で店を出て、明るい日差しの下で一瞬くらっとくる。この心地よさというか、罪悪感がなんともいえないんです。うー、やめられん。でも札幌ではしません。東京での楽しみ。


*1 「鮨と蕎麦で腹を膨らませちゃならない」と言われていたそうです。

*2 昼の営業と夜の営業の間に店を閉じること。東京には多い。

*3 エラそうに書いてあるけど、あまり信じないでください。

*4 親父ギャグじゃないよ。

*5 和久井映見主演のテレビドラマ「夏子の酒」のモデルになった蔵元の酒。

*6 蕎麦の実の中心部分だけを使って作る白い蕎麦。

*7 今回は行かなかったけど、浅草の並木藪蕎麦のつゆが好き。

*8 しつこいけど、ホントに親父ギャグじゃないってー

*9 蕎麦をすすることをこう言います。蕎麦は、「ずずずーっ」と音を立てて手繰るべし。



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