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■山口一周食べ歩き■



2007年10月、最近恒例となった年1回の食べ歩きの旅に出ました。行き先は山口県。山口県を一周して、秋のおいしい物を食べ歩こうというもの。

ん、何で山口県ですって? 実は、今の仕事場の近くに「山口」という地名があって。そもそも明治の開拓期に山口県の岩国から入植して集落を作り、その名を「山口村」としたのです。そんな縁があって、今年の食べ歩きをどこにしようかと考えたときに思いついたのが山口。この辺りは行ったことがないし、下関のふぐ(*1)とかがおいしいそうだったので、山口に決定。旅行の行程を組みました。4泊5日の旅です。今回はどんなハプニングが起こるのでしょうか。ドキドキわくわくの一人旅(*2)の始まり、はじまりー


■札幌−岩国
第1日目のこの日は移動日。昼ごろ千歳を立って、羽田経由で山口宇部空港へ。16:30着。レンタカーを借りて岩国市へ。

レンタカーは去年の食べ歩き(*3)でも使って、その快適さから今回も使用。慣れたものです。カーナビのお世話になりながら、高速で岩国へ。ところが、高速の出口で迷ってしまい、現在位置が分からなくなりました。

だんだん辺りは暗くなってくるし、不安が募ります。車を止めて地図とカーナビを見くらべるのですが、最近とみにR眼が進んできて、地図がよく見えません。結局、宇部方面に逆送しているらしいと思い、Uターン。暗い中で初めての道を走るのは辛い。やっとのことでホテルにたどり着いたのですが、予定時間をかなりオーバーしていました。

■某中華料理店
JR岩国駅の近くのホテルを出て、夕食を食べに駅前方面に行きます。

ところが、ウロウロ探しても、食事ができそうな所が見あたりません。第一、飲食店が少ない。あっても大手の居酒屋みたいなところばかり。1時間くらい歩き回って、結局ただ一軒あった中華料理店に入りました。味は普通。今回の旅は、予約しないですべて飛び込みで店に入ろうと思っていたのに、初日からこれではトホホ・・・

■錦帯橋−半月庵

錦帯橋
これが錦帯橋
岩国鮨
岩国鮨、甘っ

2日目は岩国の名所、錦帯橋周辺を見学します。錦帯橋に行く前に、岩国から札幌に入植したときのリーダー、宮崎源次右衛門さんという人の生家あたりを見に行きました。朝ラッシュの中、地図を頼りにこの辺かなと見当をつけてデジカメで撮影。帰ってから話のタネになりそうです。

その後、錦帯橋、岩国城を見て昼食。宇野千代の小説「おはん」の舞台になった老舗割烹旅館「半月庵」で岩国寿司を食べました。押し寿司の一種で、いろいろな具材をすし飯でサンドイッチし、何層にもなっています。きれい。もともと保存食なのでしょうか、甘くて、甘くて・・・












■萩焼体験

萩焼体験
萩焼の体験をした所

午後は、高速+一般道で萩に異動。ここで2泊します。まずは予約しておいた萩焼の体験。登り窯のある吉賀大眉(よしがたいび)記念館を訪ねました。教えていただくのはM先生。30代前半くらいでしょうか。まだ若そうな男性です。

ひさびさに電動ろくろの前に座って、湯飲みを2個作りました。2カ月後に自宅に届くとのこと。楽しみです。そういえば赤ぴの釉薬に白萩というのがありましたが、あれが萩焼きの釉薬なのでしょうか。萩焼の作品には薄い白っぽい釉薬をかけたものが多く見られました。


湯飲み
湯飲み2

2カ月後に届いた湯飲みです。→




















■和食たにし
夕食はホテルのすぐ向かいにある和食のお店。入ってすぐ冷酒を一杯。う〜ん、うまい。背つきアジの刺身と甘鯛の塩焼きを注文しました。

普通のアジは回遊魚ですが、背つきアジは根(*4)についている魚であまり動かないので脂が乗っています。刺身はじんわりと甘くて絶品。後で頼んだ鮨の中にあったサザエもおいしかったな〜

■萩市内−秋芳洞

松下村塾
松下村塾
秋芳洞
秋芳洞の段々畑?

3日目は萩市内観光から。吉田松陰の松下村塾(しょうかそんじゅく)や伊藤博文旧宅、萩城跡など見て廻ります。さすが歴史の街萩。街並みも時代を感じさせます。

でも、メインストリート以外の路地に迷い込むと大変。ほとんど車がすれ違えないくらいの道路幅なんです。萩の人って運転がうまいんだろうなあと変な感心をしてしまいました。

午後は、日本最大の鍾乳洞、秋芳洞へ。カルスト大地、秋吉台を見てから秋芳洞に入りました。約1キロメートルくらいの洞内を1往復。自然が造り上げた芸術にただただ唖然・・・でした。












■割烹千代
ガイドブックで見て飛び込みで入った料理屋。結果からいうと、ここが今回の旅ではピカイチでした。

店に入るとカウンターが8席くらい。どうやら宴会の席は別の入り口があるようです。女将さんが迎えてくれて「どちらからですか」とひとこと。「札幌からです」というと驚いていました。他に男性の客が一人。

コース料理を注文して、地酒の冷酒を頼みました。出てくる料理はどれも本格的。さすが割烹と名がつくだけあります。きちっと修行した板さんが作っているのでしょう。

前菜に続いて出たお造りは、皮付きの甘鯛が入っていました。北海道で食べられない魚を食べるのが、食べ歩きの醍醐味です。続いて出たのが、剣先イカと帆立の石焼き。軽く塩味をつけたイカと帆立を熱した石の上で焼いて食べるのですが、塩味が絶妙。思いがけない調理方法と演出でこれがベストワンでした。松茸の土瓶蒸しもおいしかったし、デザートまで隙のない料理でした。

お客さんと北海道の話や萩の話をしながら、萩の味を堪能し、満足満足。ほろ酔い加減でホテルに向かいました。

■日本海沿岸−下関

角島
角島、きれいでしょ
関門海峡
関門海峡

4日目は朝萩を出て、日本海側をドライブしながら下関に向かいます。この辺は未知の領域。聞いたことのない地名が続きます。青海島(おうみじま)と角島(つのしま)が絶景でした。

14:00ごろ下関到着。市内を少し廻ってからホテルにチェックイン。


















■ふぐ料理専門店やぶれかぶれ本店

てっちり
てっちり、外したかぁ〜?

いよいよ今回の旅のメイン、ふく料理です。実はこの1週間くらい前に札幌でふぐを食べる機会があって、それなりにおいしかったのですが、本場はもっとおいしいんだろうと期待が膨らんでいました。

ガイドブックにあったお店に飛び込みで入り、年配の店員さんが「いらっしゃいませ」といってくれたのですが、その後案内してくれません。「あれ?」と思って少し待っていても何もなく、「すみません、空いてますか?」とこちらから聞く始末。

メニューを見ると、大衆的なお店で値段もリーズナブル。8千円のコースを頼みました。驚いたのは、すぐ前菜とてっさ(*5)、たたきが出てきたこと。「作り置きかよ〜」と声にならない声をあげてしまいました。その他の料理も期待したほどではなく、これなら札幌で食べたほうがおいしかったと少し後悔。

呼んでもなかなかこない店員さんのこともあり、本当にやぶれかぶれなお店でした。

■下関−山口宇部空港−札幌
いよいよ最終日。唐戸市場でおみやげを買って、空港に向かいます。あまり早く着いてもすることもないしと思い、のんびり市場を出たら、これが大誤算!(*6) 一般道を行ったら意外に混んでいて、渋滞があったり、ナビにない道ができていたりして、予定した時間を大幅にオーバー。「飛行機に乗り遅れたらどうしよう」と焦って、車の中で駆け足をしていました(そんなことしたって速度は上がらないけど)。空港に着くまでに車にガソリンを入れたり、着いたらレンタカーを返したりしなければいけません。

結局、空港に着いたのが出発時刻の20分前。悪いことは重なるもので、レンタカーを返しにいったら会社の人が見つかりません。焦って、通路に車を止めて、会社の人を見つけてキーを返してカウンターへ。機械でチェックインしようとしたら、焦って違うキーを押したようで、チェックインできません。それでカウンターの女性のところに行って、「すみません! 遅れそうなんです!」といったら、なんと! 出発が遅れているんですって。

山口宇部空港は、小さな空港で、千歳のように電光掲示板の表示がありません。カウンターの後ろにある小さなプラスチックの掲示板を見ると、確かに遅れているとの表示がありました。こんなに焦ったのは久しぶりです。その場に崩れそうになりました。

結局、その遅れが響いて、羽田からの乗り継ぎ便を1便遅らせて無事千歳に到着。あまりハプニングのない旅と思っていましたが、最後はものすごく動揺してしまいました。


*1 現地では「ふく」と言います。

*2 いつもながらですが。

*3 「金沢−若狭食べ歩き」をご覧ください。

*4 海底にある岩礁。

*5 ふぐ刺しのこと。その昔、ふぐはその毒に当たるので「鉄砲」と呼んでいました。てっさはふぐ刺し、てっちりはふぐちりのこと。

*6 「ぐるナイ」のゴチに出てくるフレーズを思い浮かべてください。



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