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■若葉のころ■



2008年3月15日、あるボランティアグループの活動が終わりを迎えました。その名は「手作り弁当若葉」。遊々が月2回通っていたボランティアです。

「若葉」の歴史は古く、産声を上げたのは1995年5月。高齢者や障害者への配食サービスが平日に限られていた時代に、土曜日に弁当の配達をしようと有志が集まってグループを作り、宅配を開始しました。以来、食中毒などの事故もなく無事13年の歴史を終えたのです。

遊々が「若葉」に参加したのは、2004年12月。光塩を卒業してしまい、料理から離れるのはいやだなと思っていたころです。ある日、仕事でボランティアグループ紹介のサイトを見ていて偶然発見したのが「若葉」でした。

そこには「調理をするのが難しく、栄養が偏りやすい、ひとり暮らしの高齢者、障害者、高齢者夫婦等に手作りのお弁当をお届けしています」とありました。

う〜ん、なんと魅力的なんでしょ。遊々は、崇高なボランティア精神は持ち合わせていません。「ボランティア活動は、他人のためではなく自分のためにするもの」という考えを持っています。例によってむらむらと遊び心がわき起こって、早速見学に行き、その日から参加することにしました。

お弁当


「若葉」の活動は、第1、第3土曜日。遊々は作る方です。この他に、できあがった弁当を配る人もいて、12:30(*1)くらいから作り始め、できあがるのが15:00ころ。それから配る人が弁当を取りに来て、16:00までに配り終えます。

全盛期は70食を越えるときもあったそうですが、最後は25食程度にまで落ち込んでいました。これは、業者の配食が土日も行われるようになって、必然的に「若葉」の需要が少なくなってきたためとのこと。「若葉」が終わりを迎える大きな要因はこれでした。

作り手は総勢12〜3人で、毎回10人くらいの人が来ます。主力は60代の女性。わいわいがやがや、おしゃべりしながら調理をします。会場となっている区民センターの調理室は、いつも賑やかで、うるさいくらいです。

参加してみて驚いたのは、この主婦パワー。調理の技術も主婦の技です。下ごしらえから煮る、焼くに至るまで、家庭のやり方。調理師学校でしか料理を習ったことのない遊々は、面食らいました。「う〜ん、主婦パワー恐るべし!!」というのが最初の感想です。

弁当の中には6品くらいのおかずを入れますが、A4判1枚にまとめられたレシピには、調味料の種類は載っていますが分量はなし。「酒、みりん、砂糖、醤油で和風の味付け」というような具合です。これでどうやって味を決めるのかなと思っていると、勘と経験でした。適当に(*2)、調味料を足していき、「これくらいかな。どうだい」とみんなで味見しあって、立派に味付けができてしまいます。そのうちに、遊々もこれに習って、分量なしの味付けができるようになりました。

3年ちょっとの期間参加。当初思っていたようには料理の腕は上がりませんでしたが(*3)、毎回楽しくて「若葉」でなければ異世代の人と仲良くなることはなかったと思います。

最終活動日の次の日には、配り手や元作り手の人たちも交えて、40人くらいで打ち上げの宴会。立ち上げ当初の苦労話なども興味深く聞くことができました。

印象に残ったのは、Jさん。現メンバーで唯一、遊々より若い女性ですが、毎回参加し、レシピづくりの中心となる人です。いつもは冷静な彼女が、スピーチで号泣してしまいました。あ〜、こんなにも思い入れが強かったんだな〜

最後に副代表のAさんが「若葉の活動が終わるのではなく、使命を果たし終えたと考えたい」とのコメントで締めくくりました。これからは、年に何回かOB・0G会をやるそうですので、遊々も参加したいと思っています。


*1 早い人は12:00ごろから来ています。

*2 ゴメンナサイ。本当に適当にやっているように見えたものですから。

*3 本当に、本当にゴメンナサイ。



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