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■幸せを呼ぶ魔法の料理■



               


20代の終わりのころに、初めて和食のフルコースを食べました。その中の一品。多分、ゴマ団子の中に何かが入っていて、葛のあんがかかったような料理だったと思います。それを食べたときに、陶酔してしまって、「あ~、人間っておいしいものを食べると、幸せになれるんだ」と初めて思いました。これが私の「おいしさの原体験」です。

私は、厨房に入ったことのない、料理人とも呼べない中途半端な人間ですが、料理人はいつもちょっとした驚きを提供したいと思っています。

何気ない料理の中にも驚きがあります。例えば、エビチリのエビのプリプリ感だとか、春巻きのサクサク感。家庭料理にも、こういうちょっとしたプロの技を使うと、驚きが生まれます。

エビチリのエビをプリプリに仕上げるってどうやるか知っていますか? 最初に、エビの殻をむいて、塩と片栗粉をつけて水洗いしますよね。その後、ペーパータオルに包んで一晩冷蔵庫で寝かせるんです。それだけで、エビがプリプリになります。一度やってみてください。

炊き込みご飯が炊きあがった後、日本酒をどばっとかけるなんていう技もあります。ちょっとしたひと手間、ふた手間が驚きを生みます。

私が料理を作っているときは、多分ニコニコとニヤニヤの中間くらいの顔をしているはずです。知らない人が見たら、不気味に見えるかもしれません。でもそれは、食べる人が喜んでくれるところを思い浮かべて作っているからです。

「料理は愛情」というのが、私のモットーです。料理を作るときは食べる人の笑顔を思い浮かべて作りましょう。

私が自宅で食事会をするのは、人のために料理を作りたいから。もっと、料理が上手になりたいからです。

きょう、食べていただいたデザートは、私がみなさんのために愛情を込めて作りました。だからきっとおいしいと思います。

好きな人のため、愛する家族のために作る。愛情を込めた料理が幸せを呼びます。食べる人の顔を思い浮かべて、下手でもいいから一生懸命作ってください。そして、ひと手間、ふた手間をかければ、料理はおいしくなります。

みなさんは、誰でも料理に魔法をかけることができます。
それは「愛情」という名の魔法。
その料理が、きっときっときっと、皆さんに幸せを運んでくれます。

<仕事場の女性に話した料理の話から(*1)>


*1 2009年1月、頼まれて、お昼休みに話をしました。参加者は70人!



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