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■料理人は絵を描けるか■



子どものころの宝物は、白ノート。表紙にマンガのキャラクターが載っていて、中を開けると罫線がなく真っ白。それに、マンガ(*1)を書くのが好きで、運動が苦手な子どもでした。

少し大きくなって、イラストを描き始め、それからマンガの自費出版なんかやったことも。30歳くらいには、アクリル絵の具を使って、キャンバスにイラストを描いていて、今思えばこのころが一番絵がうまかったと思います。芸術的な絵画を志したことはないけど、描くことは自分に合っていると思っています。

最近は、たまにキャラクターを作ることはあっても、ほとんど鉛筆を走らせることはなくなりました。


何かを作るときは、遊々の中にある「子ども」(*2)が活躍します。料理を作るときもこの部分が強く働いている気がします。

光塩に通っていたときに、教養科目の中に「デザイン論」があって、色の構成などを習いました。盛り付けや、テーブルコーディネート、店舗設計などに生かせるということなのでしょう。

もちろん盛り付けにはデザイン感覚が必要ですが、色みや形だけでなく、味そのものにも絵心を感じることがあります。

例えばコースで出す料理には、前菜から始まって、山があったり、谷があったり、クライマックスにたどり着く物語があります。そう、まるで絵を描くように。そこに、作り手の感性が投影されます。

料理を芸術と言うつもりはないけど、絵も料理も創作物。絵は残るけれど、料理は食べた瞬間なくなり、後は記憶だけ(*3)。

そして、画家は芸術家ですが、料理を作るのは料理人という名の職人。料理人に生涯これ一点という物はなく、毎日お客様にレベルの高い、安定した「おいしさ」を提供することが使命です。

絵画は目で鑑賞しますが、料理は味覚だけではない、五感のすべて使って感じるものです。お客様が、「おいしい」と感じたとき、そこに料理人の描いた絵は見えるのでしょうか。


*1 鉄人28号、鉄腕アトム、エイトマン、スーパージェッター、宇宙少年ソランなどなど。懐かしい!

*2 TA(交流分析)という性格分析があって、遊々はいつもFC(自由な子ども)の性格が強く出ます。これが創造力の源。

*3 もちろん、レシピという形では残りますが。



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