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■海坂藩を旅する-酒田の憂うつ-■



初めて藤沢周平さんの作品に触れたのは、確か初期の短編集「逆賊の旗」だったと思います。当時は時代小説を読み始めの時期で、新しい作家に接するときに、まずは短編を読んでみて、自分に合いそうだったら長編に移っていくというパターンをとっていました。

次に読んだのが、長編「用心棒日月抄」。とても面白くて、このシリーズ(*1)を一気に読んでしまいました。それから、次々と読んで、今では藤沢作品のほとんどを読破しています。ちなみに、藤沢さん以外では、池波正太郎さん、佐伯泰英さん、山本一力さん、宇江佐真理さん、平岩弓枝さんをよく読みます。

前置きが長くなりましが、藤沢作品に登場する海坂藩は、彼の故郷である山形県鶴岡市(庄内藩)をイメージした架空の藩です。一度藤沢さんの故郷を訪ねてみたいと思い、鶴岡から観光パンフレットを取り寄せて随分たちました。

2010年7月、3年ぶりの食べ歩きの舞台は、この海坂藩周辺。藤沢さんの小説や映画に登場する場所を見て、飲んで食べて堪能しようというものです。5泊6日の日程を立てて、出発しました。

1日目、新千歳から羽田乗り継ぎで、庄内空港到着。着いたのは夕方。予約しておいたレンタカーを借りて、最初の宿泊地、酒田に向かいます。酒田は、最上川の河口に開けた港町。かつては北前船の寄港地として栄えた歴史があります。

駅前のホテルにチェックインして、その日はガイドブックで見た。近くの鮨屋で夕食。おまかせコースをオーダーしましたが、ノドグロがおいしかった。

さて2日目。最初の観光地は、ガイドブックにあった山居(さんきょ)倉庫。カーナビをセットしてホテルから出発しましたが、なかなか目的地に着きません。道路が複雑に混じりあっていて、しまいには自分がどの位置にいるかもわからなくなってきました(*2)。

やっと倉庫が見えて、着くと思ったら行き止まり。道沿いに止めている車もあったので「いいやここに止めて、歩こう」と思って、狭い道をUターンして、バックで止めようとしたら・・・、ガサガサ!!と音がして、左側を道路沿いの生垣でこすってしまいました。あわてて車から降りてみると、バックミラーの先端と、ボディに引っかき傷のようなものがついています。

ボディに傷が・・・


レンタカー会社に電話すると「軽い傷でも警察と本社の事故対応に連絡しなければ、保険は効きません」とのこと。言われたとおりに110番して、警察を待っていると、事故処理車がやってきて、現場検証をしてくれました。親切な警察官ばかりでよかったのですが、思わぬところで時間をとられてしまいました。これまで、旅行で何度かレンタカーを借りたことはあったけど、事故(*3)は初めて。あ~不運(腕のせいですが)・・・。

気を取り直して、山居倉庫、本間家旧本邸を見学。やっと、酒田の歴史に触れることができました。

山居倉庫、庄内米の米倉です
本間家旧本邸


次に行ったのが、酒田でのお目当て、NKエージェント。第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画「おくりびと」で、本木雅弘扮する主人公大悟が、旅行会社だと勘違いして就職する葬儀屋です。元々は割烹料亭だった3階建ての建物は、ロケ当時のセットがそのまま残されていて、観光名所となっていました。大悟が弾いたチェロも展示されていました。

おくりびとの舞台、NKエージェント
大悟が弾いたチェロ


そこを出てから、昼食までに間があるので、海が見たくなって酒田港に向かいました。あちこち走って、写真を撮るのにいい場所がないかと、トロトロ走っていました。クルーザーが停泊しているマリーナを見つけ、防波堤に向かって少しずつ車を進めていると・・・、ドスン!という本日2回目の衝撃音。あわてて車を降りてみると、側溝に前輪がはまってしまっていました。完全な確認ミス・・・(*4)。

またやっちゃった・・・


自力で脱出できないので、JAFを呼びました。それから本日2回目の110番とレンタカー会社に連絡。やってきた事故処理車は、さっきと同じ警官が乗っていて、気の毒がっていました(めちゃくちゃ恥ずかしかった)。酒田警察署の皆さん、ご迷惑をおかけしました。

そんなこんなで、すっかり酒田にいるのが怖くなって、その後の予定を取りやめて、一路鶴岡に向かった遊々でした。一体この旅はどうなるのでしょうか。トホホ・・・。



*1 「用心棒日月抄」の続編として、「孤剣」、「刺客」、「凶刃」の3編があります。

*2 自慢じゃないけど方向音痴♪

*3 事故とも言えないものですが。

*4 八つ当たりに聞こえると思いますが、北海道の港では側溝に金網か何かでカバーをしてあります。まさかむき出しとは・・・。



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