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■記者ハンドブック■



2010年11月30日、常用漢字表が変わりました。 常用漢字表って、法令や公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活で現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として使用されるものです。

新「常用漢字表」は、今までのものに196字を追加し、あまり使われなくなった5字を削除。計2136字となりました。今回追加された「鬱」って、皆さん書けますか? 遊々は書けません。パソコンなどの普及により追加したそうですが、ちょっと無謀かも・・・。

この記事を読んで、思い出したのは、仕事場の本棚に常備してある、通称「記者ハン」。あ~、記者ハンも改訂版が出るんだ。


この書籍、正式名称は共同通信社刊「記者ハンドブック・新聞用字用語集」。広報業務に携わる人にとっては、必携の一冊です。

今回は、料理の話題とはあまり関係がありませんが、広報文の確認でお世話になっている、記者ハンドブックのお話です。

記者ハンとの出会いは、30代のころ。当時、広報誌を作っている係と一緒に机を並べていたときに、その存在を知りました。広報担当者にとって、記者ハンはバイブルとも言える存在ですが、その時は詳しく中身を見るまでには至りませんでしたが、「へぇ~、こんな物があるんだ」という感じでした。

それから、少し後になって、別の部署である出来事が原因で、実際に記者ハンを購入することになりました。

当時の仕事は、イベントの担当。あるイベントのチラシを作って、配布したら、クレームの電話が入りました。

「このチラシの中に「父兄」って書いてあるけど、どうしてこの言葉を使っているの!」
「え?」
「だから、この言葉を使っていいと思っているの!!」

突然のクレームに意味がわからず、詳しく内容を聞いてみると、電話の主は女性団体の方。「父兄」は男尊女卑時代の言葉(*1)で、使ってはいけないのだそうです。

イベントの制作物は、広告代理店に任せているとはいえ、完全なチェックミス。お詫びをして訂正記事を出しました。

こんなことがあってから、記者ハンを購入して、用語のチェックをするようになったのです。以来、いつも手の届くところにこの本を置いています。

さて、どんな時に使うのでしょうか。

直接的には、新聞記事の書き方マニュアルなのですが、広報誌やチラシ、ポスターなどを作成するときに、使う用語の指標となります。内容は、記事の書き方、新聞漢字表、用字用語集、書き方の基本、記事のフォームなど。

多いのは、漢字を使うかひらがな書きにするかの確認。例えば、「至る~この漢字使えるかな?」と思って確認するとと、「あっ、使えた」となります。「様々はどうだろう?」(*2)という具合です。

外来語の表記もよく見ます。「パーティ、パーティー、どっち?」 正解は後者です。

差別語・不快語も、危ないのでよく見ます。思ってもいない言葉が、使えなかったりします。さきほど書いた「父兄」も差別用語です。

こんな風にチェックをしていますが、ややこしいのは稟議書などで使用する文体と微妙に違うこと。稟議書で使う「及び」が、広報文では「および」とひらがなになったりします。

プライベートでも、ホームページや食育のチラシなどを作成するときに、記者ハンを基準にしています。専門的な調理用語などは、もちろん記者ハンどおりとはいきませんが、なるべく皆さんが読みやすいようにしているつもりです。

意外に思われるかもしれませんが、こんなところにも気を遣っています。



*1 すみません、この言葉は使えないのですが、今回は例示のために使っています。正しくは「保護者」。

*2 これは使えません。「さまざま」とひらがな表記にします。似たような例で「色々」も使えません。



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