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■好き嫌い■



「子どものころ」で遊々の幼いころの食生活を記しましたが、そのとき書かなかったことがあります。それは、偏食がひどかったこと。食べ物の好き嫌いがはっきりしていて、どちらかと言うと「食わず嫌い」タイプ。まったく食べられないものもありました。

その筆頭が豚肉。特に脂身がだめで、口に入れると吐き気を催してしまい、飲み込むのに苦労するほどでした。あとは、玉ネギ。こちらも大嫌いで、食べられません。給食で出てくるコッペパンを、いつも残して叱られていたのも思い出の一つ。

遊々の父親はしつけが厳しい人で、食卓でもそれは変わりませんでした。嫌いなものでも絶対に飲み込まなければ許してくれません。長じてからも豚肉と玉ネギが食べられなかったのは、トラウマになっていたからなのかもしれません。

大まかに言うと「魚と野菜が好きで肉が嫌い」という感じでしたが、肉以外にも嫌いな食べ物がいっぱいあって、そのせいか線の細い子ども(*1)でした。

就職してから札幌で一人暮らしとなり、最初の2年くらいは下宿でしたので、食は安定していました。その後、アパートで自炊を始めた時から、一気に食生活が悪化。朝ごはんを食べなくなり、昼は仕事場の食堂、そして夜は飲み歩く生活(*2)を続けました。

ただし、夜遊びをするようになってから、食の幅が広がり、食べられなかったものもかなり食べられるようになりました。それは、お酒の肴(さかな)。1軒目は炉端焼きのお店とか焼き鳥屋さんに行って、軽くお腹を満たしてからスナックをハシゴというコースが多かった(*3)ので、肉もかなり食べられるようになりました。

調理師学校に通い始めてからは、日々新しい料理に出会い、その新鮮さに夢中になって、ほとんど好き嫌いがなくなりました(*4)。何でも食べるし、何でも作ります。

食育で主に料理教室タイプを行っているのは、こうした経験に基づいているから。「料理の好きな人は、色々なメニューに挑戦し、バランスのよい料理を作ろうとする。肉が好きだからといって、肉料理ばかりを作る訳ではない」という考えを持っています。

*     *     *     *     *

遊々は常日ごろから「自分の性格(*5)は自分の望むように変えられる」という持論を持っています。現に今まで意図的に3回変えました。今の性格が気に入っているので、当分変えることはないと思います。

それでは食べ物の嗜好も意図的に変えてきたかというと、そうではなくてまったくの偶然から今のような食生活になっています。つまり、好き嫌いがないのは、成り行き任せの結果、よい方向になったのです。

食育教室で「子どもの嫌いな物を食べてもらうにはどうしたらいいのですか」という質問をいただくことがありますが、「無理に食べさせるとトラウマになってしまい、逆効果です。体と同じく、味覚も段々成長していきます。何かの拍子に嫌いな食べ物を食べて、おいしいと感じたら、その食べ物がずっと好きになります。いろいろな食べ物と接する機会を多く設けてあげて、「おいしい」を見つける手助けをしてあげてください」と答えるようにしています。

ホッキ貝のフリカッセ
これも嗜好のなせる技?


こんな「好き嫌い感」を持っている遊々ですが、昔の嗜好が強く出る時があります。それは、食事会のメニューを考える時。例えば、フランス料理で7品構成だとすると、前菜から始まって最初の5品くらいが、魚介や野菜で固まることがあり、「あ、こりゃいかん」と思って、メニューを書き換えることがよくあります。

「三つ子の魂百までも」のたとえどおり、無意識に子どものころの嗜好が出てしまうのかも知れません。


*1 体力的にも精神的にも。

*2 週3回麻雀をやって、4回飲みに行くという生活をしてました。若かったからできたことですね。

*3 当然、主戦場(?)はススキノ。

*4 ゲテモノ系だけはだめですが。

*5 「性格」というより「生き方」に近い。子どものころからの性格を並べてみると、優等生-無頼-仕事中心-趣味人間となります。変わっているでしょ。



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