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■開店準備その6・店舗探し■



「お店の名前と開店日は決まっているのですが、場所は決まっていないんです」と話すと、皆さんからは「え~!」という声。3月の末ごろ、いろいろな会議や宴席のあいさつででよく話したことです。ジョークのようですが、これ実は本当のこと。今回は、開店準備の中では最も難しいと言われている、店舗探しのお話をします。

これが契約した店舗 何もないと寂しい


最初に不動産業者(*1)を訪れたのは、開店する前の年の秋。この時は、本格的な物件探しということではなく、相談でした。私も姉も、アパートは借りたことはありますが、店舗の賃貸は初めて。勝手が分からないので、まずは相談に行きました。

担当していただいたのは、30代男性のK氏。「これから脱サラして、居酒屋を開店したいのですが・・・」と話すと、「場所はどの辺でしょうか」、「どのくらいの席数ですか」、「開店資金はどのくらいご用意されるのですか」とのこと。

すすきのの中心街付近で、席数は20席程度、居抜きでと、大体の想定を話すと、いろいろと(*2)教えていただき、イメージが少しできてきました。

本格的な物件探しには、まだ時期が早く(*3)、物件を決めてから1カ月もあれば開店できるとのことだったので、物件探しは3月以降に行うことにし、年明けくらいに参考までに数件物件を見させていただくことにしました。

年が明けて2月中旬に4件見ました。

4件とも18~20席ほど確保できる物件ですが、とってもバラエティに富んでいて、まったくタイプが違います。

相場の半値くらいと安い物件だが、汚くて3年以上の更新はしない物件。築年数が新しく、きれいなのに厨房が狭く、家庭料理並みのものしか作れない物件。多額の改修費がかかりそうな物件。

その中で、最後に見た物件は、唯一現在営業していて、仕込み中だったので、詳細には見ることができませんでしたが、作っている料理から推察すると一番イメージに近いものでした。欠点は現在の方が出て行くのは4月下旬と準備期間が短いことでした。

姉は新しくてきれいな物件がいいと言っていましたが、遊々は料理を作れなくてはいけないので、営業中のお店がいいと話しました。

そして、あわただしい3月が過ぎ、2人とも退職して、4月から本格的な物件探しを始めました。

1週目に新たに3つの物件を見て、やっぱり2月に見た営業中の物件がいいと思い、K氏に話すと「それでは手続きに入りましょう」とのお話。

ところが、ここから話は二転三転します。

後でK氏から電話がかかってきて「実は先約が入っていました」と。これが一転目。

がっかりしながらも、次の候補物件にしようと、内装業者さんに来てもらい、概算の見積もりをしてもらいました。予想したより安くできそうなので、「ここにします」と再びK氏に告げると、その夜電話がかかってきて「きのうまでは空いていたのですが、確認するとまた先約が・・・」とのこと。これが二転目。

この電話で「実は最初の物件ですが、契約がうまくいっていないようで、もしかしたらチャンスがあるかもしれません」という耳寄りな情報があり、K氏にはそこが第一希望なので、全力を挙げてもらうようにお願いしました。これが三転目。ようやくいい方向に風が吹き始めました。

その後、「2番手ですが申込みをしていいそうです」との話があり、正式に申込書を提出し、審査(*4)を受けました。数日してK氏から「審査が通りました」と電話。一番手の人がどうなったのかは分かりませんが、私たちと契約していただけるようです。

それから、契約日を決めて、必要書類を整えました。そして、いよいよ契約日当日。

夜、ビルの一室でビル側、仲介業者のK氏、私、姉、連帯保証人の方が集まって、契約書を取り交わしました。これでようやく店舗が決定したのです。

不況と言われて久しいすすきのです。バーやスナックは空いている物件が数多くあり、また中心街より遠いところでは、居酒屋でも長らく眠っている物件があります。しかし、私たちが望む物件は、出てきてもせいぜい月1件程度とのことでした。

つくづく思ったのは、「店舗選び」ではなく「店舗探し」だったなー、ということ。

話は二転三転しながらも、結局は希望どおりの所に入れることになりました。右も左も分からない2人に、冷静沈着にアドバイスしていただいたK氏をはじめ関係者の方々には心から感謝したいと思います。


*1 商業施設専門の支店でした。

*2 表示されている坪数より実面積の方が少ないことが多いとか、「えっ」と思う話が多かった。

*3 店舗を決めてしまうと、家賃が発生してしまいますので。

*4 アパートと違って、審査がある。当たり前だけど、貸し主にも選ぶ権利があります。



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