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■苦手な言葉■



すすきのの居酒屋を畳み、自宅近くでそば店を開業してもうすぐ一年半。

周辺にはバス停を中心に銀行や小規模な店舗がいくつかあり、閑静な住宅街の中でかつてはこのエリアの中心だったところ。 最近は高齢化の影響でしょうか、スーパーが閉店したり、飲食店が閉店したりして、ちょっと活力が低下した感じがする場所です。

テナント用語に「路面店」という言葉があります。これは通りに面した店舗という意味。2階以上の店舗に比べて家賃は高いが集客力があるというメリットがあります。今回はまさにこれ。2階建てのアパートの1階にある、10坪の店です。

前の店は、ビルの地下という立地条件から、フリー客がほどんど来なかったのですが、今回の店は100パーセントフリー客でスタート(*)。同じ飲食店でも対照的な感じになりました。

昼営業(*2)はそばの提供だけですが、夜はお酒も飲めて、酒に合うものも食べられるようにしています。昼はそば専門店、夜はそば居酒屋という感じのメニュー構成にしました。

以上が新しい店の近況です。そこで今回の話題。

新店のメニュー
新店のメニュー


初来店のお客様に、「おすすめは何?」と聞かれることがあります。

前の店でも聞かれることはありましたが、魚などの日替わりメニューを出していたので、常連さんから「何かいいもの入っている?」という意味で使われることが多かったのです。

今回の場合は、初来店のお客様から聞かれます。特に女性のお客様から聞かれることが多いんです。実は遊々、これが大の苦手。一瞬答えに詰まってしまいます。

■理由その1
実はこれ、突き詰めて考えると店側にとってかなりの難問。高い金額のものをおすすめすると、高いものを売りつけようとしているととられかねないし、安いものも勧めづらいので(*3)、気後れしちゃうんです。

■理由その2
最初のころは「○○なんかどうですか」とか「○○がよく出ますよ」と答えていたのですが、かなり高い確率で「私、それ食べられないの」、「それ苦手」と返されることが多いのです(*4)。

初めて入った店で、その店で一番のもの、売れ筋メニューを食べたいと思って、声をかけていただいているとは思うのですが、レギュラーメニューはどれも自信を持ってお出ししているし、メニュー表には写真もつけているので、お客様自身が判断してオーダーしてほしいのです。

お客様の好みも懐具合もわからないのに、おすすめできる訳はない、これが遊々の本音。まあ、ストレートにこう言うわけにもいかないので、最近は即座に「どれもお勧めですよ」と答えることにしています。

これが、初来店ではなく何回か来ている方だと、事情はまったく違ってきます。どんなものがお好きなのか、どの価格帯をよく頼むのかがわかっていますから、こちらから「きょうはこれどうですか」と逆におすすめすることがあります。

いかがでしょうか。何気ない一言に対して、こんな思いを抱いている飲食店もあるのです。みなさんはどう思いますか。


*1 最近は、常連さんが増えてきました。

*2 今回の店は、昼営業と夜営業の間に、中休みがあります。

*3 考えすぎでしょうねー。

*4 こちらも女性が多い。そんなんなら、聞くなよなーと思っちゃいます。



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