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■「店名」考■




自宅から車で5分のところにそば店を開いて、早1年半。今度の店の名前は「そば処酔い処 まちや」です。

「まちや」はいわゆる屋号。税務署に届け出た名称です(*1)。前段の「そば処~」は業種や業態を端的に表すためにつけたものです。

実はこの店名、前のすすきの居酒屋を開店するときに考えた候補の一つに漢字の「町屋」があって、結局採用にならずに終わったのですが(*2)、今回陽の目を見ることになりました。

店名を考えるのって難しいんですよね。お客様に思いが伝わるかどうかは別にして、店に対する思い入れを体現したものにしなくてはなりません。ともすると独りよがりになりがちものなので、そんなことにも気をつけながら店名を考えました。

その条件は2つ。
■一見して読めるものであること
いろいろな店舗の看板を見ると、結構読めないものが多い。特に日本語以外のもの。その筆頭は美容室でしょうか。ホント読めないですね。

飲食店では、フレンチやイタリアンに読めないものが多い。ネットのグルメサイトを見て、読み方が分かるなんてことは、皆さんもご経験があると思います。

やっぱり、店を覚えてもらうには読めなくっちゃ、ということで今回は「町屋」ではなくひらがなの「まちや」にしました。

■店のコンセプトが分かるもの
遊々は藤沢周平さんや池波正太郎さんなどの時代小説(*3)が好きです。江戸時代が舞台の物語に町屋(町家とも書きます)という言葉がよく出てきます。これは、武家屋敷などに対して町場にある商家や職人の家という意味。

今回の店は庶民のそば屋という意味でつけました。手打ちそばをリーズナブルな価格で食べられ(*4)、夜は気軽に一杯という雰囲気の店にしたかったのです。

たまにお客様から
「まちやってどういう意味ですか」と聞かれます。

その時は
「本当は、京町家と同じ字を書くんです。実は私時代小説が好きで~」と長々と説明することになります。

*     *     *     *     *


と、ここまで書いてきてハタと思いつきました。

新しい「店名の説明の仕方」。
「まちのそばや」を略したものです。ハイ!

お後がよろしいようで・・・。


*1 届け出ることによって、この名称で口座を開設したり、領収書が有効になったりする。営業許可もこれで取ります。

*2 このへんの事情は「開店準備・出店基本計画」をご覧ください。

*3 「歴史小説」という言い方もありますがこれは、史実を扱ったもの。「時代小説」はフィクションです。

*4 もりそば、かけそばが500円。



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